屋根塗装を行う際のシリコン塗料について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
塗料を選ぶ前に是非知っておきたいですよね。
今回は、屋根塗装のシリコン塗料についてと、シリコン塗料の種類について、シリコン塗料を選ぶ際の注意点について紹介します。
是非参考にしてみてください。

 

□屋根塗装のシリコン塗料の特徴について

シリコン塗料は、耐候性や低汚性などの性能を持っていて、シロキサン結合と呼ばれる結合を含んでいる塗料になります。
シロキサン結合は、ケイ素原子と酸素原子の結合になっていて、ガラスや鉱石と同じ無機物の構造のため、結合する力が強くなっていることが特徴になります。
シロキサン結合を含んでいることで、紫外線による影響も受けにくくなっていて、長期間にわたって塗膜の劣化が表れにくくなります。

シリコン塗料の耐用年数は7年から10年とされていて、ウレタン塗料やアクリル塗料よりも長いです。
また、シロキサン結合は塗膜が親水性を持っていることも特徴です。
親水性を持っていない塗料の場合は、雨水が付いてしまうと水に馴染みにくいので汚れが付着したまま流れにくくなります。
しかし、親水性を持っていると、水に馴染みやすくなっているので汚れが付いた場合は塗膜と汚れの間に上手く水が入り込んで洗い流してくれます。

以下より、シリコン塗料の例として、4つほど紹介します。

 

*ベーシックな性能を持っているシリコン塗料

ベーシックなシリコン塗料として、シリコンフレックス2が挙げられます。
シリコンフレックス2は、高い耐候性や低汚染性を持っていて、シリコン塗料が持つ基本的な性能を持っていることが特徴です。

 

*美観保持に優れているシリコン塗料

美観保持に優れているシリコン塗料として、超低汚染リファイン1000Si-IRや、ナノコンポジットWなどが挙げられます。
超低汚染リファイン1000Si-IRは、他の塗料よりも低汚染性に優れていることが特徴で、期待耐用年数も15年と高い耐候性になっています。
また、遮熱性能も兼ね備えている多機能な塗料になります。

ナノコンポジットWは、汚れが付きにくく、低汚染性や耐候性、防カビ性などの性能を持っています。
汚れやカビの発生にとても強い塗料になっています。

 

*ツヤのあるきれいな仕上がりになるシリコン塗料

きれいな仕上がりになる塗料としてク―ンマイルドシリコンが挙げられます。
クリーンマイルドンシリコンは、弱溶剤のシリコン塗料になっています。
弱溶剤は、水性の塗料よりもツヤが出やすく、仕上がりが良くなり耐候性に優れています。
また、クリーンマイルドンシリコンはセラミックを複合しているので、超低汚染性を持っており、防カビ性や防藻性に優れています。

 

*遮熱に優れているシリコン塗料

夏場の蓄熱を防いでくれる遮熱に優れたシリコン塗料として、サーモアイSiが挙げられます。
屋根に塗ることによって、太陽から飛んでくる近赤外線を反射して、屋根の蓄熱を防いでくれます。
遮熱性を持っている塗料は、上塗材のみ塗る傾向にありましたが、サーモアイSiは上塗材だけでなく下塗材にも遮熱性を持っているので遮熱性能をより一層高めてくれます。

 

□シリコン塗料の種類について

シリコン塗料の種類は、水性と溶剤、1液型と2液型に分けられます。
水性は塗料を水で薄めて使い、密着度はやや劣る部分があるものの、環境に優しくシンナーの匂いが少ないことが特徴です。
溶剤の特徴としては、塗料をシンナーという溶剤で薄めて使用し、密着度は高く、耐用年数が安定することが挙げられます。
溶剤の方が耐久性は良いとされてきましたが、塗料も進化していき水性のシリコン塗料でも耐久性が高くなってきました。

そのため、溶剤シリコン独特の匂いや環境問題などが全くない水性シリコン塗料もかなり使われるようになってきました。
1液型と2液型の違いは、1液型は塗料液の主剤だけの塗料のことで、そのまま使えるので取り扱いが簡単になっていますが、塗装できる素材が限られています。
2液型は、塗料液である主剤と硬化剤である樹脂の2つを混ぜ合わせている塗料のことで、基本的に混ぜた後は使い切る必要があり、耐久性と耐候性が高いことが特徴です。

2液型は混合する比率が決まっていて、比率がずれると耐久性に影響が出てしまいます。

 

□シリコン塗料を選ぶ際の注意点

シリコン塗料を選ぶ際の注意点として、シリコン樹脂の含有率が挙げられます。
シリコン塗料は、アクリルとシリコンを混ぜて作られていますが、シリコンの含有率には規定が存在していません。
シリコンの一般的な含有率は、低いものは20パーセント以下で、高いものは40パーセントから65パーセントとされています。
シリコンの含有率は、性能に影響して含有率が高ければ高いほど防汚性や耐久性が高くなる傾向にあります。

塗料を選ぶ際は、なるべくシリコン含有率の高い塗料を選ぶといいでしょう。

 

□まとめ

シリコン塗料は、シロキサン結合を含んでいるので、紫外線による影響を受けにくくなっていて、長期間にわたって塗膜の劣化が表れにくくなります。
シリコン塗料の種類は、水性と溶剤、1液型と2液型に分けられるのでそれぞれの特徴を知っておくことで自分に合う塗料を選ぶことに繋がります。
屋根塗装でお困りの方は、是非当社までご相談ください。