屋根塗装をお考えの方で、養生について知らない方も多いのではないでしょうか。
屋根塗装をする上で事前にどんな意味を持っているのか知っておきたいですよね。
今回は、屋根塗装の養生についてや養生に使用する道具、養生の注意点について紹介します。
是非参考にしてみてください。

 

□屋根塗装の養生について

塗料は液体なので塗装を行う際は周りに飛び散ってしまいます。
そのため、飛散防止ネットで住宅を覆い、窓枠や表札などの飛散すると思われる箇所にビニールやブルーシートを貼って覆います。

養生は全体の作業終了時にすべて撤去するので、残ることは無いですが養生の作業の質によって屋根塗装の出来映えが変わってきます。
養生を丁寧に作業せずにテープの貼り方が雑であった場合は、養生を外すときに塗装した箇所の境目が歪んでしまい出来映えが悪くなってしまう可能性があります。
丁寧に養生を作業することで、境目がまっすぐになり綺麗に仕上げられます。

 

□養生に使用する道具

養生に使用する道具は、主に8つあります。

1つ目は、飛散防止ネットです、
飛散防止ネットは住宅全体を覆うシートのことで、足場を設置するときに同時に設置されます。
一般的には、ひもでくくり固定するネットが主流になっています。
通気性があり風の影響を考慮して作られているのが特徴的です。

2つ目は、養生用ポリシートです。
養生用ポリシートは、ポリエチレンで作られている透明のビニールシートのことを言い、家に塗料が付かないようにするシートのことです。
塗料が付いている状態で乾いても落ちにくくなっていて、周囲が汚れるのを防いでくれます。
養生用ポリシートには、ハサミやカッターで切るタイプと手で綺麗に切れるノンカッタータイプがあります。

3つ目は、マスキングテープです。
マスキングテープは、養生用ポリシートを貼る際に使用する粘着力の弱いテープになっています。
粘着力の強いテープを使用してしまうと、屋根塗装が終わり剥がすときに汚れになってしまいます。

4つ目は、マスカーです。
養生用ポリシートとマスキングテープが合わさっているものになります。
サイズは、色々あり幅が100センチのものから360センチのものまであります。
塗料で良く使用される幅は、110センチです。

ポリシートの部分は、塗料がたれにくくなっていて、塗料が付いている状態で乾いても落ちにくくなっています。

5つ目は、ノンスリップマスカーです。
ノンスリップマスカーは、屋根や床の養生に対して使用するもので滑りにくくする効果を持っています。
塗料が靴についてしまい床を歩いてしまうと汚れるので養生を行いますが、通常だと滑りやすくて危険な状態になるのでノンスリップマスカーを使用します。

6つ目は、テーププライマーです。
マスキングテープは粘着力が弱いので、養生する箇所によっては貼れない部分も出てきます。
そのような問題が発生した場合に使用するのがテーププライマーです。
主にコンクリート面やアスファルト面などに使用します。

7つ目は、室外機専用シートです。
室外機専用シートは、通気性に優れている室外機専用カバーのことを言います。
排気設備にポリシートで養生したまま使用すると、一酸化炭素中毒になる可能性があるので排気口の周りは開口します。

8つ目は、カーシートです。
カーシートは、車やバイクを養生するのに使用するものです。
一般的には、ビニールタイプのものが主流ですが風で飛ばされる恐れがあります。
そのため、風で飛ばされにくくなっている不織布製のシートもあります。

 

□養生の注意点

養生の注意点は、主に3つあります。

 

*養生中は窓を開けられない

養生をしている際は、窓全体をシートで覆っているので窓を開けられません。
窓ガラスを汚さないためにも必要な作業ですので、窓の養生を避けることは基本的にはできません。

 

*養生を適当にしてトラブルに繋がる

養生を適当にしていると、近隣の住宅に塗料が飛んでしまったり、色分けの部分が汚い仕上がりになってしまったり、庭木に付いてしまって落ちなかったりなどのトラブルの原因に繋がってしまいます。
また、塗装が終わったところに別の塗料がついてしまい、塗装し直してもらうのに工期が伸びるケースもあります。
このようなトラブルにならないためにも養生は大切に行う必要があります。

 

*植物の長期間養生は枯れてしまう

植物を長期間養生してしまうと枯れの原因に繋がってしまいます。
理由は、植物の酸素や日照が不足するためです。
そのため、養生は3日程度に絞っておくといいでしょう。

 

□まとめ

屋根塗装の養生は、飛散防止ネットで住宅を覆い窓枠や表札などの飛散すると思われる箇所にビニールやブルーシートを貼って覆います。
養生の注意点として、養生中は窓を開けられない点や植物の長期間養生は枯れてしまう点、養生を適当にしているとトラブルに繋がる点に気をつけましょう。
屋根塗装でお困りの方は、是非当社までご相談ください。