自宅は人生の中で、多くの時間を過ごす場所です。
その美観と安全を守るために、外壁のコーキングは重要な役割を果たします。

しかし、コーキングの寿命や適切なメンテナンス方法については、多くの方が疑問を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、外壁コーキングの寿命や、コーキングの劣化サインについて解説します。

□外壁コーキングの寿命の目安

コーキング材とは、外壁の隙間を埋めるゴムのことで、雨水の浸入を防いだり、外壁の衝撃を防いだりする役割があります。
外壁コーキングの平均寿命は5年から15年ですが、これは使用されるコーキング材の種類によって大きく異なります。

*1:コーキング材の種類

水回り用と外壁用があり、それぞれ特性が異なります。
水回り用は油分が多いため、水をはじきやすく、外壁用は脂分が少ないため、コーキング材の上から塗装可能です。
水回り用のコーキング材を外壁に使ってしまうと、コーキング材の油分が染み出てしまうので注意しましょう。

*2:グレード別の寿命

変成シリコン、ウレタン、ポリウレタンなど、グレードにより耐久年数が異なります。
例えば、ポリウレタンコーキングは約15年の寿命を持ちます。
適切な材料選びと施工が、コーキングの長寿命を保証します。

□コーキングが劣化しているサイン

コーキングの寿命が近づくと、以下のようなサインが現れます。
症状によっては、早急な対処が必要となるものもあるため、サインを見逃さないようにしましょう。

1:肉瘦せ

コーキング材の中の成分が外に溶け出し、薄くなってしまう現象のことです。
程度によって、緊急度は異なりますが、目で見て明らかにコーキング材がへこんでいる様子が見られる場合は処置が必要となります。

2:ブリード現象

肉痩せと同様に、コーキング材の成分が外壁に染み出すことです。
肉痩せとの違いは、コーキング材よりも外壁の塗装面に影響が出る点にあり、外観の汚れを引き起こすことがある点にあります。

3:剥離と断裂

コーキング材が外壁から剥がれたり、裂け目が生じたりすることです。
隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながる恐れがあるため、早めに対処しましょう。

4:欠落

コーキング材が欠けたり、落ちたりしている状態です。
この状態が続くと、建物への深刻なダメージにつながります。

□まとめ

コーキングの寿命は、グレードによって異なりますが、劣化症状が見られたら注意が必要です。
劣化症状をしっかりと見極め、早急に対処することで、お住まいの健康と美観を保ちましょう。
気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。