家の外壁を見るとき、何に注目するでしょうか。
美しさ、安全性、あるいは耐久性でしょうか。
特に窯業系サイディングに興味を持つ方々にとって、これらの要素は非常に重要です。
本記事では、窯業系サイディングの耐久性や劣化症状とその対策を紹介します。
◻︎窯業系サイディングの耐久性とは？
＊長寿命の秘密
窯業系サイディングは、一般的に30～40年の耐用年数を誇ります。
防火性、耐震性、耐風圧性、防水性といった多面的な特性が、この長寿命を支えています。
しかし、その美点と引き換えに、経年劣化による撥水性の低下が問題となる場合もあります。
＊経年劣化と撥水性
窯業系サイディングの経年劣化が進むと、撥水性が低下します。
この撥水性が低下すると、カビやコケが発生しやすくなり、それがさらなる劣化を招く可能性があります。
撥水性の低下は、外壁の美観だけでなく、耐久性にも影響を与えるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
◻︎窯業系サイディングの劣化症状と対策
1.チョーキングと吸水
「チョーキング」とは、サイディングを触ったときに手に粉が付く現象です。
この粉は、塗料に含まれていた顔料が紫外線で劣化した結果です。
チョーキングが発生すると、サイディングが水を吸い込む状態になっており、早急な塗装が必要です。
2.目地と外壁のひび割れ
外壁や目地にひび割れが見られる場合、メンテナンスの必要が迫っています。
外壁では、サイディングが水分を吸収し膨張し、乾いて収縮することによってひび割れが生じることがあります。
特に、サイディングを固定している釘の周囲は、ひび割れが発生しやすい箇所です。
細かいひび割れについては、塗料で修復することが可能ですが、0.5㎜以上の幅がある場合は、補修が必要となります。
また、模様のあるサイディング、たとえばレンガやタイルのようなものにひび割れが生じると、塗装しても修復跡やひび割れの痕跡が残る可能性があるため、早急なメンテナンスが不可欠です。
3.カビ・コケの繁殖
外壁が水を含むと、カビやコケが繁殖するリスクが高まります。
長期間放置すると、色素沈着や根を張る可能性があり、その場合は交換が必要になることもあります。
◻︎まとめ
窯業系サイディングは多くの優れた特性を持ち、適切なメンテナンスによってその美しさと耐久性を長く保てるでしょう。
ただし、劣化の兆候が見られた場合は、早急な対応が求められます。
耐久性とメンテナンスのバランスを理解し、美しい外壁を長く維持しましょう。
