新築やリフォームを検討中の住宅オーナーにとって、外壁選びは一生に一度か二度の大きな決断となる場面です。
特に、長期的なコストパフォーマンスと耐久性に焦点を当てたい方々には、高耐久外壁が注目される選択肢となります。
ただし、「メンテナンスフリー」という言葉に誤解を生むことも少なくありません。
本記事では、高耐久外壁とその選び方について紹介します。
◻︎高耐久外壁とは?
1.定義の曖昧さ
「メンテナンスフリー」という言葉には、実は厳密な定義が存在しません。
外壁塗装業界では、従来の修繕時期を延ばすことができる素材や工法をこのように呼びます。
しかし、これは「全くメンテナンスが不要」という意味ではありません。
2.ランニングコストの軽減
修繕時期を延ばすことで、住宅の寿命にかかる修繕の回数が減り、ランニングコストや住まい手の負担が軽減されます。
3.主なダメージ源
外壁が傷む主な原因は、雨や風、紫外線です。
これらのダメージを減らす工夫が、高耐久外壁の設計には必要です。
4.必要なメンテナンス
定期的なメンテナンスは避けられませんが、その頻度は従来の外壁よりも少なくなります。
例えば、ガルバリウム鋼板や光触媒塗料を使用することで、メンテナンスの手間が減少します。
◻︎高耐久外壁材の選び方
*タイルの選択
タイルは、石や砂を高温で焼き固めた素材で、水を吸わず汚れにくい特性があります。
しかし、目地や下地のメンテナンスが必要であり、地震や衝撃による割れも考慮する必要があります。
*樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは塩化ビニルが主原料で、雨や塩害、凍害に強い特性があります。
しかし、日本での普及率は低く、費用も高いため、選択肢が限られます。
*金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどがあり、軽量で地震に強い特性があります。
ただし、傷がつくと錆びやすく、海沿いでは塩害を受けやすい点がデメリットです。
◻︎まとめ
高耐久外壁は、長期的なコストパフォーマンスと耐久性に優れる選択肢として注目されています。
ただし、「メンテナンスフリー」の言葉に誤解を生むこともあり、その真実を理解することが重要です。
タイル、樹脂系サイディング、金属系サイディングなど、各材料にはそれぞれのメリットとデメリットがあります。
それらを踏まえて、ご自身が納得する選択をしていただけると幸いです。
外壁について何かお悩みのことがあれば、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。