近年、多くの住宅や建物で使用されているALC壁。
その特性やメンテナンス方法についての知識は、家の長寿命化や快適な住環境を保つために欠かせません。
特に、ALC壁のシーリングの打ち増しや打ち替えの違い、それぞれのメリットやデメリットを理解することは、住宅のメンテナンスを計画する上での大きな手助けとなります。
この記事では、ALC壁の特性からシーリングの重要性、そして適切な補修方法について解説します。

□ALCシーリングの重要性と特性

ALC外壁は独特のパネル状の形状を持っており、その継ぎ目部分を埋めるのがシーリングの役割です。
この継ぎ目は、雨水や湿気などの外部要因から家を守るバリアのような存在となります。
しかし、このバリアが劣化すると、家全体の安全性や快適性が低下するリスクが高まります。

ALCの特性として、目地が多いことが挙げられます。
サイディング外壁と比較して、ALCの目地の数は約1.5倍も多いのです。
しかし、この目地の多さが、継ぎ目からの雨漏りリスクを高める大きな要因となっています。
特に、日本の多湿な気候下では、このリスクはさらに増大します。

雨漏りのリスクを下げるために一般的なサイディング外壁には、防水シートが設置されていることが多いです。
しかし、ALCの場合、このような二次防水のシートが存在しないため、シーリングの劣化やひび割れが直接雨漏りにつながるリスクがあります。
このため、ALC壁のシーリングのメンテナンスは、他の外壁材に比べて特に重要となります。

□ALC目地補修の「増し打ち」と「打ち替え」の詳細

「増し打ち」とは、目地の劣化が表面的な場合に、新しいコーキングを既存の目地の上に追加する補修方法です。
この方法は、劣化が軽微な場合や、予算を抑えたい場合に適しています。
費用の相場は約700〜1,000円/mです。

一方、「打ち替え」とは、目地の劣化が進行している場合に、古い目地を完全に撤去し、新しいコーキングで補修する方法です。
この方法は、ひび割れや隙間が大きい、またはコーキングの弾力が失われている場合に適しています。
費用の相場は約800〜1,200円/mです。

□まとめ

ALC壁のメンテナンスは、その特性を理解し、適切な方法でシーリングの補修を行うことが重要です。
増し打ちと打ち替え、それぞれの方法には特徴と適切な状況がありますので、専門業者に相談し、最適な方法を選択することが大切です。
また、定期的な点検やメンテナンスを怠らないことで、ALC壁の持つポテンシャルを最大限に活かし、長持ちさせられます。

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