「コーキング」や「シーキング」という言葉を外壁工事について調べる中で目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらの違いやできることについては知らない方も多いはず。
そこで今回は、コーキングとシーリングの違いとできることについてご紹介します。

□コーキングとシーリングの違いとは?

実はコーキングとシーリングには明確な違いはありません。
これらの主な役割としては壁同士の隙間を埋めて、水の侵入を防ぎ、外壁の負担を少なくすることです。
これらは同じ意味として使用されることが多く、役割もほとんど変わらないため、建築現場においては同義語として扱われています。
会社や職人の年代、地域によって呼び方が変わっているだけであるので、コーキングとシーリングは同じものとして考えて問題ありません。

□コーキング・シーリングでできること!

1.ひび割れ補修
コーキングやシーリングはひび割れ補修をするためによく使用されています。
外壁のひびからは、雨水が侵入する可能性があるため、それを防ぐために必要です。
そのひび割れが大きければ大きいほど雨水が侵入する可能性が高いため、すぐにコーキングやシーリングを使ってひび割れ補修を検討しましょう。

2.固定可能な接着剤
コーキングやシーリングは接着剤の効果も持っているため、物を固定する際に使用されることもあります。
これは欠けてしまった屋根の瓦も接着でき、またその上から塗装工事を行うこともできます。

3.クッション材の役割
外壁がサイディング・ALCの場合、外壁材のボードの間にコーキングやシーリングを入れることが多くあります。
これらはクッション材の役割を持っているため、地震の揺れがあったとしても外壁材同士がぶつかって割れないように外壁材のボードの間に入れます。
外壁材に力が加わったとしても簡単に割れないように、これらが使用されているのです。

4.雨漏りや水漏れの応急措置
これはあくまで応急措置でしかありませんが、水が出てしまう箇所をコーキングやシーリングで塞ぐことによって、その被害を一時的に抑えられます。
しかし、雨漏りや水漏れの原因を突き止めて解決しなければ、一時的に塞いだ箇所以外からも被害が生じる可能性があるため、早急に原因を解決しましょう。

□まとめ

今回は、コーキングとシーリングの違いとできることについて紹介しました。
コーキングとシーリングには違いがなく、呼び方だけが異なります。
これらはさまざまなところで使用可能なため、今回お伝えしたような用途に使用してみてください。