近年では、夏の暑さが大変厳しいものとなっています。
そのため、家づくりでも夏の快適さを重視して検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな方のニーズに応える遮熱塗料のメリットについて解説します。

□遮熱塗料で屋根塗装するメリットとは?

1.夏場を快適に過ごせる
遮熱塗料は太陽光を反射し、室内の温度上昇を抑える効果があります。
室温が2〜3度下がるだけで体感温度は大きく変わり、暑い夏でも快適に過ごせるのです。

2.電気代の削減が期待できる
遮熱塗料により室内温度が下がると冷房の使用頻度が減り、電気代の削減が期待できます。
室温が1度下がると約10%の電気代削減が見込めるため、省エネ効果も大きいのです。

3.耐用年数が長い
遮熱塗料は一般の塗料と比較して耐用年数が長く、10〜20年ほどです。
また、太陽光による熱が直接建材に伝わるのを防ぎ、外壁や屋根の劣化を抑制する効果もあります。
これにより、長期的に建物を保護し、メンテナンスの手間とコストを削減できるのです。

□遮熱塗料の効果がないと言われることがあるのはどうして?

遮熱塗料のメリットを紹介しましたが、場合によっては、効果がないと言われることもあります。
その理由としては主に以下の3つが挙げられます。

*1.耐用年数やグレードによる性能のばらつき

遮熱塗料には様々な種類があり、耐用年数やグレードによって性能にばらつきが生じます。
例えば、アクリル系は約6年、ウレタン系は8〜10年、シリコン系は10〜15年と、使用する塗料によって耐用年数が異なり、それに伴い性能の差も出てきます。
このため、選択する塗料によっては期待した効果が得られない場合もあるのです。

*2.寒い地域での使用

遮熱塗料には断熱効果がないため、夏の暑さがそれほど厳しくなく、冬の寒さが厳しい地域では効果が感じられない場合があります。

*3.表面の汚れによる遮熱効果の低下

遮熱塗料は表面が清潔であることが効果を発揮するための条件です。

しかし、時間が経過すると塗料の表面に汚れが蓄積し、反射率が低下します。
これにより遮熱効果が低下し、期待した効果が得られなくなることがあります。
定期的な清掃やメンテナンスが必要です。

□まとめ

遮熱塗料を使用することで、夏場の快適な室内環境の維持と電気代の削減が期待できます。

しかし、選択する塗料の種類やグレード、環境によって、その効果には差が出ることを理解しておく必要があります。
塗料を選ぶ際は、自宅の状況に合った最適な選択をするようにしましょう。