破風板は、屋根の側面端部に取り付けられている部材で、建物を雨風から守る重要な役割を担っています。
しかし、常に外気にさらされているため、塗装の剥がれといった劣化が見られることがあります。
この現象は、建物の美観を損なうだけでなく、雨漏りなどのさらなる被害につながる可能性も否定できません。
破風板の塗装剥がれの原因を理解し、適切な補修方法を選択することが、建物の耐久性を保つ上で大切です。

破風板の塗装が剥がれる原因は何か

破風板の塗装が剥がれる主な原因は、その設置場所と環境によるものと考えられます。
以下に具体的な要因を挙げます。

雨風や紫外線による劣化

破風板は屋根の端に位置するため、雨風や紫外線に直接さらされる機会が多くなります。
特に、横殴りの雨や強風は、塗膜の隙間から水分を浸入させたり、塗膜自体を物理的に傷つけたりする原因となります。
また、長期間にわたる紫外線の影響は、塗料の変色や劣化を促進し、塗膜の剥がれやすさにつながります。

素材ごとの耐久性の違い

破風板には、木材、金属系(ガルバリウム鋼板など)、セメント系・繊維質原料(ケーカル板など)といった様々な素材が使用されています。
木材は比較的安価で加工しやすい反面、湿気や紫外線に弱く、他の素材に比べて劣化が早い傾向があります。
金属系は耐久性が高いですが、錆の発生に注意が必要です。
セメント系・繊維質原料の素材は耐火性に優れますが、吸水性があるため定期的な塗装メンテナンスが求められます。
素材の特性によって、劣化の進行度や耐久性が異なるため、それぞれの素材に適したメンテナンスが必要です。

経年による塗膜の劣化

どのような素材であっても、塗装はその耐久年数とともに劣化していくものです。
新築時から年数が経過するにつれて、塗膜は徐々にその性能を失い、ひび割れや剥がれが生じやすくなります。
特に、一度劣化が始まると、そこから雨水が浸入し、下地材の腐食を招くこともあります。
破風板の塗装は、一般的に外壁塗装よりも短い周期でのメンテナンスが推奨されることもあります。

破風板の塗装剥がれを補修する方法は

破風板の塗装剥がれを補修する方法は、状態によって異なります。
被害の程度に応じた適切な処置を行うことが重要です。

軽症の場合は再塗装で対応

塗装の剥がれが一部の表面にとどまっており、素材自体にひび割れや欠けなどの大きな損傷がない場合は、再塗装で対応することが可能です。
劣化した塗膜を剥がし、下地処理を行った上で新たに塗装を施します。
これにより、美観を回復させるとともに、破風板の防水性を高めることができます。
ただし、補修跡が多少目立つ場合もあります。

広範囲の剥がれは板金巻きでカバー

塗装の剥がれが広範囲に及んでいる場合、再塗装をしてもすぐに剥がれてしまう可能性があります。
このようなケースでは、既存の破風板の上にガルバリウム鋼板などの金属製の板を覆う「板金巻き」という方法が有効です。
金属板で破風板をカバーすることで、雨風からの保護性能が高まり、耐久性も向上します。

損傷が激しい場合は交換が適切

破風板自体が腐食していたり、ひび割れや欠けがひどく、構造的な損傷が見られる場合は、部分的な交換または全体の交換が最も適切な補修方法となります。
既存の破風板を撤去し、新しい部材を取り付けることで、建物の安全性と耐久性を根本的に回復させることができます。
交換後は、必要に応じてコーキング処理などを施し、雨水の浸入を防ぎます。

まとめ

破風板の塗装剥がれは、雨風や紫外線といった自然環境への暴露、素材自体の特性、そして経年による塗膜の劣化などが複合的に作用して発生します。
この劣化を放置すると、雨漏りや下地の腐食といった、より深刻な建物のダメージにつながる恐れがあります。
軽症であれば再塗装で対応できますが、剥がれが広範囲に及ぶ場合は板金巻き、損傷が激しい場合は交換が推奨されます。
建物の長期的な維持のためにも、破風板の状態に注意を払い、早期の発見と適切な補修を行うことが大切です。