建物の外壁や窓周りなど、隙間を埋めるコーキング材は、雨風や紫外線から建材を守り、防水性や気密性を保つ重要な役割を担っています。
しかし、年月とともに劣化するため、定期的なメンテナンスが必要となります。
そのメンテナンス方法として「打ち替え」と「増し打ち」がありますが、どちらを選べば良いのか、その違いについて疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、それぞれの方法の特徴と、建物の保護のためにどちらがより適しているのかを解説します。

コーキングの打ち替えと増し打ちの違い
既存コーキングの撤去有無
コーキングのメンテナンスには、「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があります。
これらの違いは、既存の古いコーキング材をどのように扱うかにあります。
打ち替えは古いコーキングを完全除去
「打ち替え」とは、まず既存のコーキング材をカッターなどを用いて完全に撤去し、下地をきれいにした上で新しいコーキング材を充填する方法です。
古いコーキング材をすべて取り除くため、新しく充填するコーキング材が本来の性能を発揮しやすくなります。
増し打ちは古いコーキングを残し充填
一方、「増し打ち」は、既存のコーキング材を撤去せずに、その上から新しいコーキング材を重ねて充填する方法です。
手間が比較的少なく済むのが特徴ですが、古いコーキング材が残ったままの状態となります。
コーキングの打ち替えと増し打ち、それぞれの特徴
打ち替えで耐久性や防水性を高める
コーキングの打ち替えは、古いコーキング材を完全に取り除くことで、新しいコーキング材が下地にしっかりと密着し、本来の耐久性や防水性、柔軟性を最大限に引き出すことができます。
これにより、長期間にわたって建材を保護することが期待できます。
増し打ちで工期や費用を抑える
増し打ちは、既存のコーキング材を撤去する手間が省けるため、打ち替えに比べて作業時間が短縮され、それに伴い費用も抑えられる傾向があります。
ただし、古いコーキング材の上に重ねるため、仕上がりの耐久性や密着度においては打ち替えに劣る場合があります。
打ち替えは劣化防止の基本
コーキング材は、経年劣化により硬化したり、ひび割れや剥がれが生じたりします。
これらの劣化が進んだコーキング材をそのまま残して増し打ちをしても、十分な防水性や気密性を確保できないことがあります。
建材を長期的に保護し、劣化を防ぐためには、古いコーキング材を適切に撤去し、新たに充填する「打ち替え」が基本となります。
まとめ
コーキングのメンテナンスには、「打ち替え」と「増し打ち」の二つの方法があります。
打ち替えは古いコーキングを完全に除去してから新しいものを充填するため、耐久性や防水性をしっかりと確保でき、建材を長持ちさせる基本となる工法です。
一方、増し打ちは既存のコーキングを残したまま上から充填するため、工期や費用を抑えられるメリットがありますが、耐久性や仕上がりの品質においては打ち替えに劣る可能性があります。
建物を長期的に保護し、本来の性能を維持するためには、基本的には打ち替えによるメンテナンスが推奨されます。







