相場価格を把握した上で見積もりを比較すべし

新築から約 10 年ほど経過したら、避けては通れないのが外壁塗装。塗装業者へ依頼する場合、複数の業者から見積もりを出してもらい、相場価格を比較して、金額面でもサービス面でも納得した業者を選びたいですよね。

しかし、見積書には専門用語が並び、値段が高いのか安いのかわかりづらいという側面も。損をしないためにも、一般的な外壁塗装の相場価格やおおまかな内訳などの基礎知識をもった上で見積もりを比較していきましょう。

外壁塗装工事の内訳をチェック

外壁塗装は、一生で数回しか必要としない高い買い物です。

毎日行くスーパーで生鮮食品や日用品を買うのとはわけが違い、どこにどれだけの金額がかかるのか、素人にはわかりづらいのも事実。

しかし、最低限の知識をもっておくことで、見積もりを比較して相場を理解することができますし、価格を水増しするような悪徳業者を回避することにも繋がります。

ここでは、工事費用のおおまかな目安となる内訳についてご紹介します。

塗装工事費用の内訳は 4 つにわけられます

外壁塗装の主な内訳は以下の通りです。この中で、足場代と材料費は見積もり書に必ず明記される項目です。この 4 つの内訳をさらに詳しく見ていきましょう。

営業経費 30%

人件費 30%

塗料・養生などの
材料費 20%

足場代 20%

【塗装工事費用の内訳 30%】営業経費

塗装業者が業務を遂行するために必要な経費です。

通信費や交通費、保険料などの「現場経費」と、営業利益や管理費、手続きに関する事務手数料などの「一般経費」の 2 種類が含まれます。

【塗装工事費用の内訳 30%】人件費

塗装職人にかかる費用です。塗装の期間が長い、または大きな住宅の外壁・屋根塗装となると人数も増えるので、費用も変わってきます。

【塗装工事費用の内訳 20%】材料費

外壁塗装に使われる材料すべての費用です。

塗料、養生シート、飛散防止ネット、高圧洗浄、サイディングボードなどが含まれます。

特に塗料はカラーや機能性や種類によるグレードで 3~4倍近くも価格が変わります。見積もりの際には、塗料代の価格をよくチェックしましょう。

【塗装工事費用の内訳 20%】足場代

住宅を取り囲むように設置する足場は、外壁・屋根塗装の現場には必須。
費用全体の 2 割を占める足場を「無料にします」として見積もりを作る業者がいますが、これには要注意です。

見積もりに書いてある項目を確認する

1.足場代
2.高圧洗浄
3.養生
4.飛散防止ネット
5.外壁塗装(塗料、塗装面積、下地補修、下・上塗り1・2回目)
6.屋根塗装(塗料、塗装面積、下地補修、下・上塗り1・2回目)
7.シーリング打ち替え
8.付帯塗装(雨どい、雨戸、軒天など)
9.ゴミ処理など諸経費

これが塗装工事の見積もり書にある基本的な項目です。

業者によって、見積書のフォーマットが違うので、不明な項目があれば遠慮なく、

「どんな内容の工事項目なのか」
「内訳はどうなっているのか」

を確認しておきましょう。

見積もりで特に注意したいのが「一式」という記載です。

これだけでは、内容が一般の人にはわかりませんし、中には費用を上乗せして適当な金額を提示する業者も少なくありません。

必ず「内訳を出してください」とお願いすることが大事です。

見積もりを比較するときにチェックすべき 4 つのポイント

見積もりの項目の中で、さらに細かくチェックすべきポイントを 4 つ紹介します。

ポイント1. 何回塗りかをチェック

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの 3 回が基本。3 回以下だと、塗膜の劣化が早く、耐久性が落ちてしまうことに。見積もりの塗装もしくは塗料の項目に、塗りの回数がきちんと 3 回と書かれているかを確認しましょう。

ポイント2. 塗装面積をチェック

複数の業者から見積もりをとったとき、明らかに塗装面積が大きすぎる数字の見積もりがあったら注意しましょう。塗装面積が大きければ、それだけ塗料代も比例して高くなります。塗装面積は、「自宅の坪数×3.3×1.2」で算出できます。塗装面積が水増しされていないかチェックしましょう。

ポイント3. 塗装箇所をチェック

見積もりには記載がなかった箇所が塗装され、追加請求されてしまうというトラブルがあります。また、塗装すべきところが塗装されていなかったりするパターンも。見積もりの段階で、記載箇所以外の追加料金は一切支払わないことを伝えることと、記載されている箇所がちゃんと塗装されているかのチェックが必要です。

ポイント4. 塗料のグレードをチェック

外壁塗装に使う塗料には、多くの種類がありそれぞれコストと耐久年数が違います。見積もりに記載されている塗料がどれくらいの耐用年数があるものなのか、グレードを確認しておきましょう。また、壁だけでなく雨どいや雨戸の戸袋といった付帯部分にも同じグレードの塗料が使われるかも合わせて確認すべきです。

平米単価から相場価格を算出する

業者から取り寄せた見積もりを比較したときに、適正価格かを判断するにはどうすればいいのでしょうか?

ポイントは塗装の平米単価の相場を知ることです。

残念ながら、水増しや手抜き工事を行なう業者も少なくありません。適正価格で計算されているかどうかを確認するためにも、外壁・屋根塗装の平米単価の相場がどれくらいなのかを見ていきましょう。

見積書に記載される塗料、足場代、養生といった各項目の単価は 1 平米ごとで計算されています。

30 坪の戸建ての外壁・屋根塗装の相場

例えば、30坪の一般的な戸建ての場合、塗装する外壁面積を概算で算出した場合
「30×3.3×1.2=118.8㎡」となり、外壁の塗装面積は 118.8㎡、屋根の塗装面積を 69 ㎡とします。

項目 面積 単価(円) 計(円)
足場 238㎡
(建物の外周×高さ)
600 142,800
高圧洗浄 187.8 ㎡
(外壁と屋根)
200 37,560
養生 118.8 ㎡ 450 53,460
飛散防止ネット 238 ㎡ 150 35,700
ゴミ処理、雑費   一式 30,000
外壁塗装
下地補修   一式 20,000
下塗りシーラー 118.8㎡ 550 65,340
118.8 ㎡ 700 83,160
上塗り2回目
シリコン系
118.8 ㎡ 700 83,160
屋根塗装
タスペーサー 69 ㎡ 450 31,050
下塗りシーラー 69㎡ 600 41,400
上塗り1回目
シリコン系
69 ㎡ 800 55,200
69 ㎡ 800 55,200

合計

734,030

※この金額には付帯部塗装及び窯業系サイディング等のシーリング工事は含まれていません。

30 坪の場合、外壁塗装だけだと 50~80 万円、外壁・屋根塗装だと 70~120 万円が一般的にかかる費用の相場です。

この金額は業者によって設定金額が異なるため、変動します。

美光塗装が提案する見積もりの特徴

埼玉県川越市・ふじみ野市・富士見市・三芳町で外壁塗装・屋根塗装を手がける「美光塗装」では、実際にご自宅の外壁の状態を調査し、お客様のご要望をしっかり伺った上で詳細な見積もりをご提出しています。

お客様のご予算、ご希望の外壁の色やイメージ、耐熱・防水性能なども踏まえた数パターンの見積もりをご用意して、お客様のプランに合った工事内容をご提案しております。どんなささいな点でも結構ですので、不明な部分、わからない項目などがあれば遠慮なくご質問ください。

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