外壁に見られる赤茶色の汚れは、金属部分の腐食によるサビや、そこから流れ出したサビ汚れの可能性があります。
見た目だけの汚れである場合もあれば、金属製外壁や取付金物そのものが腐食している場合もあるため、発生源を確認することが大切です。
この記事では、外壁のサビの原因とメンテナンス方法を解説します。

外壁にサビが発生する原因

金属部分からのサビ移り

外壁の上部や周辺にある金属製の配管、アンテナ金物、物干し金物、雨樋の支持金具などが腐食すると、雨水とともにサビ成分が流れ、外壁へ赤茶色の跡を残すことがあります。
エアコン室外機なども設置状況や劣化状態によって発生源になる可能性がありますが、必ずサビの原因になるわけではありません。
外壁に付着したサビ汚れと、外壁材そのものの腐食は区別して考える必要があります。
モルタルや窯業系サイディングの表面にサビ色の汚れが付いただけで、直ちに外壁材の耐久性が低下するとは限りません。

金属製外壁や内部金物の腐食

金属製の外壁材では、傷、切断部、留め付け部分などから腐食が進む場合があります。
また、鉄筋コンクリートやモルタルで、ひび割れとともにサビ汁が見られる場合は、内部にある鉄筋や金属部分の腐食が疑われます。
このような症状は、表面の汚れ落としだけでは対応できないことがあります。
空気中の金属粒子が外壁に付着してサビる「もらいサビ」が起こる場合もあります。
ただし、地域や周辺環境だけで原因を断定せず、金属部品や外壁の状態を確認しましょう。

サビを放置するリスク

外壁表面のサビ汚れは、主に美観上の問題です。
汚れが付着しているだけで、塗膜を破壊したり、外壁にひび割れを生じさせたりするとは限りません。
一方、金属製外壁や取付金物の腐食を放置すると、板の変形、穴あき、固定力の低下などにつながる可能性があります。
鉄筋など内部の金属が腐食している場合は、膨張によって周囲のコンクリートやモルタルにひび割れや剥離が生じることもあります。
サビ汁に加えて、浮き、膨れ、ひび割れ、部材のぐらつきがある場合は、早めの点検が必要です。

外壁のサビをメンテナンスする方法

軽い汚れは優しく洗う

表面だけの軽い汚れであれば、まず水や薄めた中性洗剤を使用し、柔らかい布やスポンジで優しく洗います。
外壁材や塗膜によって使用できる洗剤が異なるため、施工会社や製造事業者の手入れ方法を確認してください。
サビ取り剤には酸性などの成分を含む製品があり、外壁の変色や塗膜の劣化を招く可能性があります。
目立たない場所で試すだけでなく、対象となる外壁材へ使用できるかを表示や取扱説明書で確認しましょう。
金属ブラシや強い研磨剤でこする方法も、表面を傷つけるおそれがあります。

腐食している金属部分を補修する

金属部分そのものが腐食している場合は、腐食の程度に応じて、ケレンによるサビの除去、防錆処理、塗装、部材交換などを検討します。
防錆塗料は金属部分に使用するものであり、サビ色が付着した非金属外壁へ一律に塗るものではありません。
高圧洗浄も、外壁の劣化状態や水圧によっては塗膜を傷めたり、隙間から水を入れたりする可能性があります。
広範囲のサビ、高所、ひび割れや浮きを伴う症状は、自分で処置せず専門業者へ調査を依頼しましょう。

まとめ

外壁のサビには、表面へ付着したサビ汚れと、金属部材そのものの腐食があります。
汚れだけで深刻な劣化と断定せず、まず発生源と周辺の状態を確認しましょう。
ひび割れ、浮き、変形、ぐらつきを伴う場合は、洗浄だけで済ませず専門業者へ相談することが大切です。