台風シーズンを前に、外壁の状態が気になる方も多いでしょう。
強風や豪雨は、外壁のひび割れや剥がれなど、既に生じている不具合を広げる可能性があります。
外壁塗装は雨や紫外線による外壁材の劣化を抑えるために役立ちますが、建物を台風被害から完全に守るものではありません。
この記事では、外壁塗装で対応できる範囲と、台風前後の確認方法を解説します。

外壁塗装が台風対策に役立つ理由

塗膜が外壁材を保護する

外壁の塗膜には、雨水や紫外線などによる外壁材の劣化を抑える役割があります。
適切な下地処理と塗装を行うことで、外壁表面を保護し、良好な状態を維持しやすくなります。
ただし、一般的な塗膜が強風の力や飛来物の衝突から建物の構造体を守るとは限りません。
外壁材の浮きや留め付け部分の不具合などは、塗装だけでは直せないため、別途点検や補修が必要です。

雨水の浸入経路を点検する

ひび割れ、外壁材の破損、シーリングの劣化などは、雨水の浸入につながる可能性があります。
塗装工事では、塗る前に不具合の原因を調べ、必要に応じてひび割れや接合部を補修します。
塗料を塗るだけで、すべてのひび割れや隙間を修復できるわけではありません。
また、外壁の防水は塗膜だけでなく、外壁材、接合部、開口部、その内側の防水層などによって成り立ちます。
防水性をうたう塗料を使っても、豪雨から住宅を確実に守れるとは断定できません。

台風対策として外壁塗装を選ぶポイント

外壁に適合する塗料を選ぶ

塗料は、樹脂の種類だけでなく、対象となる外壁材、既存塗膜、下地の状態、施工環境を踏まえて選びます。
フッ素樹脂系塗料や無機成分を含む塗料でも、製品ごとに性能や適用条件は異なります。
弾性塗料にはひび割れへの追従性を持つ製品がありますが、すべてのひび割れに対応できるわけではありません。
外壁材との組み合わせによっては適さない場合もあるため、製品仕様を確認しましょう。
高価格な塗料を選べば、必ず長期的な費用が安くなるとは限りません。

下地処理と補修内容を確認する

塗膜の性能を発揮させるには、洗浄、劣化塗膜の除去、ひび割れや浮きの補修、適切な下塗りなどが重要です。
見積書では、塗料名だけでなく、補修箇所、下地処理、塗装回数、使用量などを確認してください。
外壁材が浮いている場合などは、塗装以外の補修が必要になることもあります。

台風で外壁が被害を受けた場合の対処法

安全な場所から確認する

台風通過後は、気象情報や周囲の安全を確認してから、地上や室内から外壁のひび割れ、剥がれ、へこみ、雨漏りなどを確認します。
高所へ上ったり、垂れ下がった電線や落下しそうな外壁材へ近づいたりしてはいけません。
ブルーシートを高所へ設置する作業も危険なため、専門業者へ依頼しましょう。
被害箇所は、片付けや補修を行う前に、建物全体と損傷部分が分かる写真を複数残しておくと、業者への説明や保険金請求に役立ちます。

保険会社と修理業者へ連絡する

火災保険で台風による損害が補償されるかどうかは、契約内容や損害の原因によって異なります。
修理契約の前に、加入している保険会社または代理店へ確認してください。

まとめ

外壁塗装は雨や紫外線による劣化を抑える手段ですが、台風の強風や飛来物による被害を防ぐ保証はありません。
台風前には外壁の破損や浮き、接合部などを点検し、必要な補修を行いましょう。
被災後は安全を優先し、写真を残してから専門業者や保険会社へ相談することが大切です。