大切なお住まいの外壁、いつの間にか色が薄くなったり、ムラができたりしていませんか?
外壁の色あせは、単に見た目が損なわれるだけでなく、住まいを守るための大切なサインかもしれません。
その原因は様々で、建材や塗膜が日々受けている影響と深く関わっています。
今回は、外壁の色あせを引き起こす主な原因と、それによって招かれる可能性のある問題について、詳しく解説していきます。
ご自宅の外壁の状態を正しく理解する第一歩として、ぜひご一読ください。

外壁の色あせを引き起こす原因

塗膜の経年劣化

外壁の塗膜は、紫外線や雨風といった自然環境に常にさらされています。
これにより、塗料の主成分である樹脂が徐々に分解され、塗膜の保護機能が低下していきます。
樹脂の劣化が進むと、色を付ける顔料もダメージを受け、本来の色が失われていくのです。
これが塗膜の「色あせ」や「変色」の主な原因となります。
サイディングの場合、塗膜の劣化が原因で、築年数がおおよそ5~8年程度で色あせが目立ち始めることもあります。
塗膜のツヤが失われる「艶引け」も、劣化の初期段階として現れることがあります。

塗装工事の施工不良

まれに、塗装工事そのものに問題があったことが原因で、早期に色あせのような症状が現れることがあります。
具体的には、塗料の調合や希釈、攪拌が不十分だったり、塗布量が不足していたり、不適切な状態の塗料を使用したりした場合などが考えられます。
このような施工不良が原因の色あせは、築年数や塗装後1~3年といった比較的早い段階で現れることが多いのが特徴です。
ただし、新品のサイディングが工場で塗装されている場合、施工不良による色あせはほとんどありません。

外壁の色あせを招くその他の要因

コケや藻カビの繁殖

外壁の表面にコケや藻、カビが発生すると、壁が緑色や黒ずんだ色に変色することがあります。
これらは日当たりの悪い場所や湿気の多い環境を好み、風に乗って飛散した胞子が付着し、水分を吸収して根を張ります。
塗膜が劣化して防水性が低下した外壁では、雨水が染み込みやすくなり、コケなどが繁殖しやすい環境となります。
繁殖したコケ自体も水分を保持するため、外壁材の劣化をさらに早める可能性があります。
定期的な洗浄や、再発しにくくするための処置が重要となります。

金属部分からのサビ発生

雨どいや手すり、その他の金属部材に発生したサビが、雨水によって溶け出し、外壁へと流れることで「もらいサビ」として外壁に付着し、変色を引き起こすことがあります。
金属部分のサビは進行が早く、放置すると洗い流すだけでは落とせない場合があるため、早めの対応が求められます。

シーリング材のブリード現象

シーリング材(外壁の目地やサッシ周りの隙間を埋める材料)に含まれる油分(可塑剤)が、時間の経過とともに材表面に滲み出してくる現象です。
滲み出した油分に汚れが付着することで、ミミズが這ったような黒い筋となって外壁に現れ、変色や美観の低下を招きます。
この現象を避けるためには、ブリード現象を起こしにくい特殊なシーリング材を使用するなどの対策が必要となります。

まとめ

外壁の色あせは、塗膜の経年劣化や塗装工事の施工不良が主な原因ですが、コケやカビの発生、金属部分からのサビ、シーリング材のブリード現象なども影響します。
これらの原因を放置すると、建物の美観を損なうだけでなく、外壁材自体の劣化を早めるリスクも生じます。
色あせは、外壁が発している大切なサインです。
早期発見と適切な対応が、住まいを長持ちさせるためには重要となります。
専門家への相談や、必要に応じた塗装による補修を検討しましょう。