屋根材としてよく耳にする「スレート」と「コロニアル」。
これらは一体どのような関係にあるのでしょうか。
それぞれの特徴や違いを知ることは、ご自宅の屋根材について理解を深める上で非常に重要です。
今回は、これらの疑問にお答えすべく、スレートとコロニアルの関係性から、コロニアル屋根材の具体的な特徴までを詳しく解説していきます。

スレートとコロニアルの関係性

カラーベストはブランド名コロニアルは商品名

スレート屋根材の中でも、ケイミュー株式会社が取り扱う「カラーベスト」はブランド名として知られています。
一方、「コロニアル」は、このカラーベストシリーズに含まれる個別の商品名にあたります。
現行の商品には「コロニアルクァッド」や「コロニアルグラッサ」などが存在します。
しかし、一般的には「カラーベスト」と「コロニアル」は、同じスレート屋根材を指す言葉として広く認識されており、実質的に同じ意味で用いられることが多いです。
これは、もともとクボタ(現ケイミュー)が展開していたスレート屋根製品において、ブランド名と商品名がこのように使われていた経緯によるものです。

スレート屋根全体との違い

「スレート屋根」とは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材全般を指す総称です。
その中でも、戸建て住宅でよく見られる平べったい板状の屋根材が「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれるものです。
これらは「平板スレート」とも呼ばれます。
一方で、工場や倉庫などの建築物で採用されることの多い、断面が波型の形状をした屋根材もスレート屋根の一種であり、「波型スレート」と呼ばれます。
したがって、コロニアルはスレート屋根という広いカテゴリーの中の一つの種類であり、特に平らな形状のものを指すことが多いと言えます。

年代で変わるコロニアルの商品名

「カラーベスト」というブランド名は長年にわたり変わらず使用されていますが、「コロニアル」という名称が付く商品は、時代の経過とともに素材や製造方法が改良され、名称も変化してきました。
例えば、1980年代前半には「コロニアル」、その後「ニューコロニアル」、2000年代初頭には「コロニアルNEO」が登場しました。
さらに、2008年頃からは「コロニアルクァッド」、2009年頃からは「コロニアルグラッサ」といった、より新しい世代の商品が展開されています。
これらの商品は、見た目に大きな違いはない場合でも、製造された時期によって耐久性やリフォーム方法、費用が異なることがあります。

コロニアル屋根材の特徴

ケイミュー製コロニアルクァッドの仕様

ケイミューが製造する「コロニアルクァッド」は、平形屋根用スレートとして、一定の仕様に基づいて作られています。
一般名称は平形屋根用スレートであり、働き寸法は910×182mm、厚さは5.2mmです。
1枚あたりの重量は約3.4kgで、1坪(約3.3平方メートル)あたり約20枚使用します。
メーカー希望小売価格は1枚あたり946円(税抜860円)となっており、この仕様が、屋根の耐久性や施工性、そしてメンテナンス方法に影響を与えます。

デザインとカラーバリエーション

コロニアルクァッドは、どのような街並みにも美しく調和するスタンダードなデザインが特徴です。
シンプルでありながら洗練された外観は、多くの住宅デザインにマッチします。
カラーバリエーションも豊富に用意されており、ネオ・ブラック、パール・グレイ、シルバー・ホワイト、ココナッツ・ブラウン、ウェザード・グリーン、ミッドナイト・ブルーといった多彩な色から選ぶことができます。
これにより、建物の外観や周囲の景観に合わせて、最適な色を選ぶことが可能です。

材質と形状

コロニアル屋根材は、主原料としてセメントを固めて作られています。
材質にはセメントの他に、強度や耐久性を向上させるための繊維などが含まれている場合もあります。
形状は、前述の通り、平たい板状(平板)をしており、一枚一枚重ねて屋根面を形成します。
厚みは約5.2mmと比較的薄く、軽量であるため、建物の構造への負担が少なく、施工性にも優れています。
この材質と形状が、スレート屋根特有の機能性や意匠性を生み出しています。

まとめ

スレート屋根材の中でも、ケイミュー社のブランド名である「カラーベスト」と、その中の商品名である「コロニアル」は、しばしば同じ意味で使われています。
コロニアルはセメントを主成分とする平板スレートの一種であり、戸建て住宅で広く採用されています。
時代とともに「コロニアルNEO」や「コロニアルクァッド」など、仕様や名称は変化してきましたが、その基本的な特徴は受け継がれています。
デザイン性や豊富なカラーバリエーションも魅力の一つであり、ご自宅の屋根材について理解を深める一助となれば幸いです。