フッ素塗料は耐用年数が長く、建物をしっかりと保護してくれることで人気の高い塗料です。
そのため、外壁塗装を検討する際にフッ素塗料が候補に挙がることも多いでしょう。
しかし、その一方でフッ素塗料にもデメリットが存在します。
この記事ではフッ素塗料のデメリットと、施工費用を抑える方法について詳しくご紹介します。
フッ素塗料のデメリットとは?
他の塗料と比較してフッ素塗料は耐久性に優れる一方で、いくつかの注意点があります。
フッ素塗料を選択する際に後悔しないためにも、以下の点をしっかりと理解しておきましょう。
1:価格の高さとその正当性
フッ素塗料は耐用年数が15~20年と長持ちする反面、価格が高めです。
初期費用が高くなりやすいため、予算の大きな負担となることが考えられます。
ただし、この高価格には将来の塗り替え頻度が減る点や、足場や養生などの追加費用の削減が見込まれるというメリットもあります。
ライフサイクル全体で見れば、コストパフォーマンスが高い塗料といえますが、短期的な費用が問題であれば他の塗料も検討すると良いでしょう。
2:塗膜の硬さとひび割れのリスク
フッ素塗料の塗膜は硬く、揺れや衝撃に柔軟に対応しにくいという性質があります。
そのため、地震や強風などで建物が揺れた際に、他の塗料に比べて塗膜にひび割れが生じるリスクが高くなります。
特に地震が多い地域や風当たりの強い場所に建つ建物では、この特性を考慮した施工計画が必要です。
3:屋根と外壁の耐用年数の違い
フッ素塗料で建物全体を塗装する場合、屋根と外壁の劣化速度の差にも注意が必要です。
屋根は紫外線の影響を受けやすいため、外壁よりも早く劣化が進む傾向にあります。
そのため、塗り替えのスケジュールを立てる際には、屋根の耐用年数を考慮した計画が求められます。
フッ素塗料の塗装工事費用を抑える方法
フッ素塗料は高ですが、工夫次第で費用を抑えられます。
ここでは、費用を節約するためのポイントをご紹介します。
1:屋根と外壁を同時に塗装する
屋根と外壁の両方をフッ素塗料で塗装するなら、同時に施工することで足場設置や撤去費用を節約できます。
一度に施工することで工期が短縮されるため、人件費の削減にもつながります。
2:劣化が進む前に塗装を行う
外壁や屋根が大きく劣化してしまう前に塗装を行うと、補修費用を抑えられる可能性があります。
ひどく劣化した箇所は修理が大掛かりになりやすく、その分費用もかさむため、定期的な点検を心がけることがポイントです。
まとめ
フッ素塗料には、耐用年数の長さや優れた耐久性という魅力がある一方で、高価格やひび割れのリスク、屋根と外壁の劣化速度の差といったデメリットも存在します。
また、工事費用を抑えるためには、屋根と外壁を同時に塗装することや劣化が進む前に早めに施工を行うことが効果的です。
フッ素塗料を選ぶ際には、これらのポイントを参考にして、予算や建物の環境に合わせた最適な塗料を検討してください。