トタン屋根は、高度経済成長期に多く採用され、安価で施工しやすいことから人気を博しました。
しかし近年では、ガルバリウム鋼板などの耐久性やデザイン性に優れた屋根材が登場し、トタン屋根を採用するケースは減っています。
それでも、トタン屋根は現在でも多くの建物で使用されており、特徴やメリット・デメリットを理解しておくことは、住宅リフォームを考える上で重要です。
この記事では、トタン屋根の特徴や種類、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
トタン屋根とは?
トタン屋根とは、薄い合板に亜鉛をめっきした板状の素材「トタン板」を使用した屋根のことです。
トタン板は、正式には「亜鉛メッキ鋼板」と呼ばれ、鉄板に亜鉛をコーティングすることで、サビを防ぐ効果があります。
トタン屋根は、安価で施工がしやすいというメリットがある一方で、耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要となるというデメリットもあります。
近年では、トタン板よりも耐久性やデザイン性に優れたガルバリウム鋼板が主流となり、トタン屋根を採用するケースは減少しています。
しかし、トタン屋根は現在でも多くの建物で使用されており、その特徴やメリット・デメリットを理解しておくことは、住宅リフォームを考える上で重要です。
トタン屋根の種類と特徴
トタン屋根は、主に3種類に分類されます。
1: 波板トタン屋根
波板トタン屋根は、波型に加工されたトタン板を、屋根に重ねて葺き、釘で固定する工法です。
最も一般的なトタン屋根で、安価で施工がしやすいという特徴があります。
2: 瓦棒葺きトタン屋根
瓦棒葺きトタン屋根は、平らなトタン板を、瓦のように重ねて葺く工法です。
波板トタン屋根よりも見た目が美しく、耐久性も高いと言われています。
3: 折板トタン屋根
折板トタン屋根は、波板トタン屋根よりも厚みのあるトタン板を、折り返して葺く工法です。
強度が高く、大規模な建物や工場などに採用されることが多いです。
まとめ
トタン屋根は、安価で施工がしやすいというメリットがある一方、耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要となります。
近年では、より耐久性やデザイン性に優れたガルバリウム鋼板などの屋根材が主流となっています。
トタン屋根の種類は、波板トタン屋根、瓦棒葺きトタン屋根、折板トタン屋根の3種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。
トタン屋根を採用する際には、メリットとデメリットを比較検討し、ご自身の住宅に最適な屋根材を選びましょう。