タイル外壁は、その美しい見た目と耐久性から、多くの住宅で採用されています。

しかし、どんなに丈夫な素材でも、経年劣化は避けられません。
特に、日本の気候は、雨風や紫外線、温度差が激しいため、外壁タイルは常に厳しい環境にさらされています。

□タイル外壁のメンテナンスが必要な理由

長年使い続けていると、タイルの目地やシーリング材の劣化、タイル自体の浮きや剥がれなど、様々な問題が発生する可能性があります。
放置しておくと、雨漏りや更なる劣化に繋がるため、早めの対応が大切です。

*モルタルの劣化によるひび割れやコーキングの劣化による隙間

タイル外壁は、モルタルでタイルを張り付ける湿式工法が主流でした。
モルタルは硬化すると伸縮性に乏しくなり、目地に隙間ができたり、ひび割れが発生しやすくなります。

これが、タイルの浮きや剥がれ、さらには雨漏りの原因となることも。

*タイル自体の浮きや剥がれ

タイルは、下地との接着力が弱くなると、浮きや剥がれが発生します。
これは、モルタルの劣化や、施工不良などが原因です。

タイルが浮いたり剥がれたりすると、そこから雨水が浸入し、建物の腐食やシロアリ被害を引き起こす可能性も。

*タイル表面の汚れ

タイルは汚れが付きにくい素材ですが、長年放置すると、汚れが蓄積し、見た目が悪くなるだけでなく、タイルの劣化を早める原因にもなります。

□タイル外壁の耐用年数を伸ばすメンテナンス

外壁タイルの耐用年数を伸ばすには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
具体的には、下記のようなメンテナンスを行うことで、美観を維持し、建物の寿命を長く保てます。

1:目地やシーリング材の打ち直し

目地やシーリング材は、紫外線や雨風によって劣化し、ひび割れや隙間が発生します。
これを放置すると、雨水が浸入し、建物の劣化を加速させてしまいます。
そのため、定期的に打ち直しを行い、防水性を維持することが重要です。

2:剥がれや浮きの補修

タイルが浮いたり剥がれたりした場合は、早急に補修が必要です。
放置すると、雨水が浸入し、建物の腐食やシロアリ被害を引き起こす可能性も。

3:表面の洗浄

タイル表面に汚れが蓄積すると、見た目が悪くなるだけでなく、タイルの劣化を早める原因にもなります。
定期的に高圧洗浄を行い、汚れを落とすことで、タイルの美観を維持し、寿命を延ばせます。

□まとめ

外壁タイルは、適切なメンテナンスを行うことで、その美観と耐久性を長く保てます。
定期的な点検とメンテナンスを実施することで、住まいの資産価値を守りましょう。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。