サイディング外壁は、家の外観を美しく保つ重要な要素の一つです。
しかし、長年使用していると、様々な劣化症状が現れてきます。

今回は、サイディングの劣化症状と適切な補修方法を解説します。

□サイディング劣化の6つの症状

サイディング外壁の劣化症状は、放置すると雨漏りや外壁の崩壊に繋がる可能性もあります。
そのため、早期に症状を把握し、適切な補修を行うことが大切です。
この記事では、サイディング外壁に見られる代表的な劣化症状を6つに分類し、それぞれの症状の特徴や原因、適切な補修方法を解説します。

1:色褪せ・チョーキング

サイディング外壁は、工場で塗装されています。
この塗料は、色を付ける「粉」と水を弾く「油(樹脂)」を混ぜて作られています。

しかし、紫外線に長年晒されると、水を弾く「油(樹脂)」が劣化し、「粉」だけの状態になってしまいます。

2:コーキングの劣化

コーキングは、サイディング外壁のパネルとパネルの隙間を埋めるために使用されるゴム状の素材です。
コーキングも紫外線によって劣化し、硬化して縮んでしまいます。

3:カビ・コケの発生

サイディング外壁の塗装が劣化すると、外壁に水が浸み込みやすくなります。
すると、空気中のカビやコケの胞子が付着し、繁殖してしまいます。
特に、日当たりの悪い北面などは、雨の後に外壁が乾きにくいため、カビやコケが発生しやすいです。

4:外壁のひび割れ

サイディング外壁は、水を含むと膨張し、乾くと収縮を繰り返します。
この膨張と収縮を繰り返すうちに、歪みが生じてひび割れが発生することがあります。

5:サイディングの反り・浮き

サイディング外壁が水を含むと、膨張して反ったり、浮いたりすることがあります。
これは、サイディングが乾く際に、表面から乾いてしまうため、内部と表面で温度差が生じ、反りが発生するためです。

6:爆裂・凍害

サイディング外壁のひび割れに水が入り込み、寒い時期に凍ると、水の体積が増えてサイディングを内側から押し出してしまう現象です。
これが、爆裂・凍害と呼ばれる症状です。

□問題別!サイディングに必要な補修とは?

サイディング外壁の劣化症状によって、適切な補修方法が異なります。
ここでは、代表的な補修方法について解説します。

1:サイディングの張り替え

サイディングが反ったり、浮いたりしている場合、または、サイディングが剥がれている場合は、部分的に張り替えが必要です。

また、サイディングに割れや欠けがある場合も、部分的な補修が難しいので、その部分のサイディングを張り替える必要があります。

2:コーキング

コーキングは、サイディング外壁のパネルとパネルの隙間を埋めるための重要な役割を果たしています。
コーキングが劣化すると、雨水が浸入しやすくなるため、早めの補修が必要です。

3:外壁カバー工法

外壁カバー工法は、既存のサイディングの上に新しいサイディングを貼り付ける工法です。
外壁の劣化がひどい場合や、塗装では補修が難しい場合に採用されます。

4:パテ処理

サイディングに穴が開いてしまった場合は、パテ処理で補修します。
パテ処理は、穴を埋めるだけでなく、表面を平滑にする効果もあります。

これらの補修方法には、それぞれ費用相場が異なります。
具体的な費用は、劣化の程度や補修範囲、使用する材料によって異なりますので、当社のような専門業者に相談することをおすすめします。

□まとめ

サイディング外壁は、適切なメンテナンスを行うことで、長持ちさせられます。
この記事では、サイディング外壁の劣化症状とその補修方法について解説しました。

サイディング外壁に劣化症状が見られた場合は、放置せずに、早めに専門業者に相談するようにしましょう。
専門業者に相談することで、適切な補修方法や費用をアドバイスしてもらえます。