築年数の経った家の外壁、気になることはありませんか。
ひび割れや色褪せ、汚れなど、見た目の劣化が目立つようになると、家の印象も悪くなってしまいますよね。
また、外壁の劣化は、雨漏りやシロアリなどの深刻な問題につながる可能性も。
「そろそろ外壁リフォームを検討したいけど、費用がどれくらいかかるのか不安」
「大規模な工事は避けたいけど、見た目も良くしたい」
そんな悩みをお持ちのあなたに、今回は外壁リフォームの選択肢の一つである「カバー工法サイディング」について解説していきます。
□カバー工法サイディングとは?
カバー工法サイディングとは、既存の外壁の上に新しいサイディングを重ねて施工する外壁リフォーム方法です。
既存の外壁を剥がすことなく、新しいサイディングを被せるため、費用を抑えられ、工期も短く済むのが大きなメリットです。
また、近年では断熱性や遮音性に優れた金属系サイディングが主流となり、カバー工法でもこれらの性能向上も期待できます。
1:費用を抑えられる
カバー工法は、既存の外壁を剥がす必要がないため、外壁の撤去費用や処分費用が不要になります。
そのため、外壁を張り替える場合と比べて、大幅に費用を抑えられます。
2:工期が短い
カバー工法は、外壁の撤去作業が不要なため、工期も短縮できます。
従来の外壁リフォームでは、数週間から数ヶ月かかることもありましたが、カバー工法であれば、数日で完了することも可能です。
3:断熱性や遮音性を向上できる
カバー工法で使用する金属系サイディングは、芯材に断熱材が使われているものが多く、従来の外壁よりも断熱性が向上します。
また、外壁が二重構造になることで、遮音性も向上し、外の騒音を軽減する効果も期待できます。
4:アスベストを含む外壁の処理費用を抑えられる
古い建物では、外壁材にアスベストが含まれている場合があります。
アスベストを含む外壁を撤去する場合は、特殊な処理が必要となり、追加費用が発生してしまいます。
しかし、カバー工法であれば、既存の外壁を剥がす必要がないため、アスベストの処理費用を抑えられます。
□カバー工法サイディングが向いている人・向いていない人
カバー工法は、費用を抑えたい人や、短期間でリフォームを済ませたい人、アスベストを含む外壁の撤去費用を抑えたい人などに適しています。
しかし、既存の外壁の劣化状況によっては、カバー工法が適さない場合もあります。
*カバー工法が向いている人
・費用を抑えたい人
・工期を短くしたい人
・アスベストを含む外壁の撤去費用を抑えたい人
・外壁の見た目を新しくしたい人
・断熱性や遮音性を向上させたい人
*カバー工法が向いていない人
・外壁内部の劣化が激しい人
・将来的なメンテナンスを考慮したい人
・外壁のデザインを大きく変えたい人
カバー工法は、既存の外壁の上に新しいサイディングを重ねるため、外壁内部の劣化を隠してしまうという側面があります。
そのため、外壁内部の劣化が激しい場合は、カバー工法ではなく、外壁を張り替える方法を選択する必要があるでしょう。
また、カバー工法は、既存の外壁の上に重ねて施工するため、外壁のデザインを大きく変えられません。
外壁のデザインを大きく変えたい場合は、外壁を張り替える方法を選択する方が良いでしょう。
□まとめ
カバー工法サイディングは、費用を抑え、短期間で外壁リフォームを行いたい人に適した方法です。
しかし、外壁内部の劣化状況やデザインの変更など、いくつかの注意点も踏まえて検討する必要があります。
今回の記事が、読者の外壁リフォームの選択の参考になれば幸いです。