屋根塗装をお考えの方で、タスぺーサーについてあまり知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、タスペーサーとは何なのかと、タスペーサーの設置方法について紹介します。
屋根塗装を予定されている方は、この記事でタスペーサーについての知識を身に着けておきましょう。
□屋根塗装の際のタスペーサーについて
屋根塗装の際のタスペーサーとは、屋根材の隙間を塗料が塞がないようにするための道具になっています。
縁切りを行う上で必要な道具になります。
縁切りとは、屋根塗装の際に屋根材の隙間を作る工程のことです。
屋根材は雨が入り込んでしまう性質を持っているものもあります。
屋根材に雨水がしみこむと、結露が発生によって屋根材が腐食し、雨漏りにつながります。
縁切りをして水の出口を作ることで、結露の発生を防げるのです。
そのため、屋根材にすき間を作れるタスペーサーは重要です。
ただし、タスペーサーを使用できる屋根の種類はスレート屋根のみなので、注意が必要です。
スレート屋根は、日本で一番使用されているスタンダードな屋根です。
劣化が進行すると割れる恐れがあるので、初めてメンテナンスを行う際はタスペーサーを使用します。
タスペーサーを使用するメリットは、主に2つあります。
1つ目は、塗装した翌日の縁切りでも穴が塞がらない点です。
カッターや皮すきを使用する場合は、隙間を作っても翌日に幅が狭くて塞がる恐れがあります。
一方でタスペーサーは、最初から隙間が確保できているため、塗装の翌日の縁切りでも塗料でその隙間が埋まることはありません。
2つ目は、作業時間が短縮できる点です。
カッターや皮すきを使用すると1日かかってしまいますが、タスペーサーだと短時間で作業が完了します。
□タスペーサーの設置方法について
タスペーサーを設置する前に下塗りを行い、上塗り塗料との密着性を高めます。
下塗り塗料が乾き次第、タスペーサーを設置していきます。
初めて塗装を行う場合は手で挿入していき、2回目以降は前回の塗料により重なり部分が密着していることがあるので、皮すきを使用してタスペーサーを挿入します。
タスペーサーを設置し終えると、上塗りを2回行い完了します。
□まとめ
タスペーサーは屋根の隙間が塞がらないようにするための道具で、縁切りを行う上で必要になってきます。
タスペーサーを使用できるのはスレート屋根のみになり、使用することで塗装した翌日に穴が塞がらない点や作業時間が短縮できる点がメリットになります。
タスペーサーは初めて塗装を行う場合は手で挿入し、2回目の場合は皮すきを使用して省乳していきます。